FXのフラッグとペナントとは?最も基本なチャートパターン種類
FXにはチャートの形から値動きを予想する方法があります。
フラッグとペナントはそんなチャートパターンの1つ。
チャートの形から値動きを予想するのは、チャートのパターンを覚えるだけなので誰にでもわかりやすく、実際のトレードにも生かしやすい考え方です。
そのため手軽に使える予想法を覚えたい方や、テクニカル分析を試しても取引がうまく行かない等と思っている方は、チャートパターンによる値動きの予想を試してみましょう。
ここではチャートパターンで最も基本的なペナントとフラッグについてご紹介します。
また↓はウィキペディアでのチャート解説です。
罫線表:Wikipedia
罫線表(けいせんひょう)あるいはチャートとは、主に株式、商品取引、為替等の相場を観測する目的で、価格等の情報を示した図表である。
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目次
チャートパターンとは
相場の値動きを分析していくと、チャートの形にはパターンがあることが見えてきます。
例えば、特定の条件で出やすかったり、出現した形によってその後の値動きに大きな偏りが見られたりなどです。
チャートの形から予想できる、起こりやすい値動きのパターンが存在しています。
出現しやすいパターンを利用すれば、値動きを予想して、その後の取引を有利に進めることができます。
有名なチャートパターンを覚えて、有利な条件で取引を行いましょう。
チャートパターンの2つのタイプ
チャートパターンには大きく分けると2つのタイプが存在します。
トレンドの転換を見つける反転型のチャートパターンと、トレンドの継続を示唆する保ち合い型のチャートパターンです。
2種類のチャートパターンそれぞれの特徴を確認してみましょう。
転換型
転換型のチャートパターンは、トレンドの天井圏や底値圏でよく見られるパターンです。
トレンドが反転する時に見られることが多い形で、ダブルトップやダブルボトムの他ヘッドアンドショルダーやV字型などが有名です。
転換型のチャートパターンが出現したときは、トレンドの反転を意識しながら売買を行うことになります。
保ち合い型
保ち合い型のチャートパーターンは、トレンド中に小さなレンジとして出現し、トレンドの継続を示唆するパターンです。
FXではトレンドが発生していても、一方向の値動きが続くのは非常に稀で、多くのトレンドは調整を挟みながら上昇と下降を繰り返しながら進行していきます。
保ち合い型のチャートパターンではトレンドの途中に出現する保ち合いの形に注目して、その後の値動きを予想しながら売買を行うことになります。
フラッグとペナントとは
フラッグとペナントは保ち合い型のチャートパターンで、トレンドが継続するとき、チャート上に良く出現する形になります。
それぞれの特徴を確認していきましょう。
フラッグとは
フラッグはその名の通り、旗のような形をしているチャートパターンです。
保ち合いの高値と安値に平行なラインを引くことができるのが大きな特徴となります。
フラッグでは、大きなトレンドと逆方向に小さなトレンドが発生しているように見えます。
しかし、勢いが弱い保ち合いの状態でフラッグの値幅内で上下を繰り返したあと大きなトレンドの方向へレンジブレイクしたところで勢いを取り戻してトレンドが継続していくことになります。
上昇トレンド中に高値と安値が切り下がったり、下降トレンド中に高値と安値が切り上がったりなど、一見するとトレンドが転換したようにも見えてしまう形ですが、勢いが弱く緩やかに上下しながら保ち合いを形成している場合はフラッグのチャートパターンになる可能性があります。
レンジブレイクからのトレンド継続に注意して、チャートパターンを見極めるようにしましょう。
ペナントとは
ペナントは保ち合いの高値と安値に引いたラインが三角形になることから、三角保ち合いとも呼ばれるチャートパターンです。
このチャートパターンでは上昇と下降を繰り返しながらも、上昇は前回の高値に届かず下降も前回の安値に届かないうちに反転してしまい、高値も安値も更新できないままチャートが進行していきます。
ペナントでは、こうした方向感のない値動きでレンジの幅がどんどん狭くなっていき、大きなトレンドの方向にレンジブレイクすることで勢いを取り戻してトレンドが継続していくことになります。
トレンド中にレンジの幅が狭くなっていく方向感の無い値動きを見かけたら、ペナントの可能性を考えレンジブレイク後のトレンド継続に注意して取引を行いましょう。
フラッグとペナントの違いとは
フラッグもペナントもトレンド中に起こる保ち合いの形で、出現する状況が非常に良く似ています。
2つのチャートパターンの大きな違いは保ち合いの形であり、フラッグではレンジが幅が平行になり、ペナントではレンジが徐々に狭くなる三角形の形をしています。
保ち合い中の値動きに注目すると、フラッグでは上昇トレンド中に高値と安値が切り下がったり、下降トレンド中に高値と安値が切り上がったりして大きなトレンドと逆方向の小さなトレンドを形成しいます。
それに対してペナントでは、高値が切り下っているのに安値は切り上がるなど方向感が全くないレンジを形成しています。
どちらもトレンドの継続を示唆するチャートパターンなので、基本的な使い方に大きな違いはありません。
しかし、決済するタイミングが変わる場合もあるので、自分がどのチャートパターンを意識して取引を行っているのかはしっかりと把握しておきましょう。
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フラッグやペナントチャートパターンに隠された意味とは
出現しやすいチャートパターンやその後の値動きに偏りがあるのは、一体なぜなのでしょうか?
出現後の値動きを予想できると言っても、理由がわからなければ不安を抱えながら取引を行うことになってしまいます。
なぜチャートパターンで値動きを予想することができるのでしょう。
よくあるトレーダーの行動に秘密が
トレンド中にフラッグやペナントなどのチャートパターンが良く出現する理由は、トレンド中のトレーダーたちの行動にあります。
相場の値動きでは、どんなに強いトレンドが発生していても一方向にだけ値動きが続くのは非常に稀です。
そのほとんどが上昇と下降を繰り返しながらチャートを形成していきます。
トレンド発生中に取引を行っていたとして、トレンドと逆方向の売買を行うのはどんなときなのでしょうか。
一番多いのは利確するために決済を行う売買でしょう
トレンド中にポジションを持っていたとしても、どこかで利確のためにトレンドと反対の売買を行うことになります。
特に短期の時間足で取引しているトレーダーは利確のタイミングが早く、一定の利幅が取れればすぐに利益を確定してしまいます。
この利確のための決済が定期的に起こるため、トレンド中でも上昇と下降を繰り返しながらチャートが進行していくことになります。
ある程度の決済注文が入ればトレンドの勢いが弱まり、チャートが調整局面に入ることになります。
チャート上に現れた調整局面は、利確のタイミングを伺っていたトレーダーたちの「トレンドが終わったかもしれない」という不安から更なる利確を呼ぶことになり、こうしたトレーダーたちの行動がトレンドにブレーキを掛けることになります。
その一方で調整局面を確認しつつも、トレンドの更なる継続を期待して新規の注文を行うトレーダーたちが存在する場合、利確の決済と順張りの新規注文がせめぎ合い、保ち合い相場を形成することになります。
このように異なる思惑をもったトレーダーたちの行動によって、トレンド中でも上昇と下降を繰り返すことになります。
さらに、保ち合いが続けばトレンドの転換を期待した逆張りの新規注文を行う人が出てくるれば、順張りと逆張りの注文が溜まっていくことになります。
保ち合い中の注文の多くはレンジを抜けた付近に損切りの注文を入れているので、保ち合い中に溜まった注文の分だけ、レンジを抜けたときに巻き込む損切りの注文が増えることになります。
つまり、保ち合いが続けば続くほど、レンジを抜けたときの値動きの勢いが強くなることになります。
保ち合い中の取引では、レンジブレイク後の損切りを巻き込んだ急激な為替変動に備えて売買を行いましょう。
フラッグとペナントチャートパターンの使い方
フラッグの高値と安値を狙う
フラッグのチャートパターンは、小さなレンジ相場と考えることができます。
値動きが反転するタイミングを読みやすいので、反転するタイミングで逆張りの取引を行えばフラッグの範囲内で何往復も取引を行えることになり、コツコツと利益を狙うことができます。
しかし反発する可能性が高いとは言え、一度ブレイクしてしまえば急激な変動に巻き込まれてしまい、大きな損失を抱えてしまうことになります。
取引量やレバレッジをコントロールしたり、大きなトレンドに沿った方向だけでエントリーするなど、ブレイクに巻き込まれるリスクを可能性を減らすための対策は考えた方がいいでしょう。
ブレイク後の値動きを狙う
フラッグやペナントをブレイクした場合、それまでに溜まった損切り注文を巻き込んで、急激な値動きが起こる可能性が高くなります。
ラインを抜けた瞬間は大きな値動きを狙えるチャンスなので、ブレイクを確認したらエントリーしてみましょう。
ブレイク後の押しや戻しを狙う
フラッグやペナントをブレイクすると急激な値動きが起こりやすいですが、その後すぐにライン付近までレートが戻ってしまう場合も珍しくありません。
ブレイク直後のタイミングを逃してしまうとレートが戻ってしまい、損失を抱える可能性も高くなってしまいます。
ブレイク直後の売買タイミングに自信が無い場合は、ブレイク後の押しや戻しを狙ってエントリーを行いましょう。
チャートパターンはトレンドの継続を示唆しており、押しや戻しでラインの手前で反転したことを確認してからエントリーすれば、ダマシに会う可能性も低くなり、取引の勝率を大幅に引き上げることにも繋がります。
安定した利益を狙いたい場合は、ブレイク後の押しや戻しを確認してからエントリーするようにしましょう。
ペナントとフラッグのポイント
基本は順張りで
フラッグとペナントはトレンドの継続を示唆するチャートパターンです。
基本的にはトレンド・もち合い・トレンド継続と言う値動きを予想することになるので順張りの取引を心がけましょう。
FXではトレンドに乗って行った取引が、大きな値幅を狙える一番効率的な投資法です。
レンジの両端を狙った取引でも利益を狙うことはできますが、狙える値幅が少なくリスクとリターンをうまく管理できないと継続的に利益を狙うことは難しいでしょう。
フラッグやペナントでは、順張りのエントリーポイントが明確で売買のタイミングを一目で判断することができます。
あえて難易度の高い取引を行う必要は少ないので、ペナントやフラッグを狙う場合でも狙いやすい順張りの取引を心がけましょう。
強力な支持線や抵抗線になる
フラッグやペナントのラインはブレイク後に、そのまま強力な支持線や抵抗線になる場合が珍しくありません。
逆に支持線や抵抗線として機能せず、上昇トレンドのフラッグやペナントで直前の安値を更新してしまった場合などチャートの解釈を誤っていた可能性が高くなります。
予想と違う値動きが起こった場合は、早めに損切りをおこなって一旦取引を見直しましょう。
長い時間足もチェックする
チャートパターンは短期のローソク足から長期のロウソク足まで、様々な時間足で出現する可能性があります。
しかし、自分がメインで使っている期間だけに着目して取引を行っていると、ダマシに合う可能性が高くなってしまいます。
取引を行うときは、自分がメインで使っている期間より長い期間のローソク足チャートもチェックするように心がけましょう。
フラッグやペナントにこだわり過ぎない
新しいチャートパターンを覚えると、そのチャートパターンを意識しすぎて無理やり形に当てはめてしまう場合があります。
有名なチャートパターンは確かにチャート上で確認できますが、常に出現しているわけではありません。
チャートパターンの条件を良く確認して本当にパターンに当てはまるのか、しっかりと確認してから取引を行いましょう。
先読みでエントリーしない
エントリーのタイミングが早い方が狙える利益が多くなるので、エントリーできそうなチャートを見つけるとついつい先読みでエントリーしたくなってしまいます。
しかしチャートパーターンを形成する前にエントリーを行えば、どうしても勝率が下がってしまいます。
例えばフラッグやペナントを形成しそうに見たとしても、結果それにならないということがあるのです。
まずはセオリー通りのタイミングで安定した利益を狙う事に集中しましょう。
フラッグ内の取引に注意
フラッグでの反転を狙った取引は、エントリーのタイミングを計りやすく、ついついエントリーしたくなってしまいます。
しかし狙える値幅が小さい場合が多く、ブレイクしてしまった場合に発生する損失リスクとリターンが見合わない取引になってしまう場合も少なくありません。
トレードの成功率は高そうに見えますが、実際には利益にならない可能性も高いのです。
レンジ内でトレードを行う場合は、リスクとリターンに注意して利益が狙えそうなときだけ取引を行うように注意しましょう。
損切りは忘れずに
フラッグやペナントはエントリータイミングも明確で、その後の値動きも予想しやすい取引ですが、取引の勝率が上がってくると損切りの注文がおろそかになってしまうことがあります。
FXではどんなに勝率が高くても、一回の取引失敗でそれまでの利益を失ってしまう可能性もゼロとはいえません。
調子よく利益を上げれたとしても、損切りの設定は忘れずに行うようにしましょう。
フラッグやペナントではその後の値動きも想像しやすいので、予想と違う値動きが起こったらすぐに損切りしてしまってもいいでしょう。
フラッグとペナントチャートパターンまとめ
フラッグやペナントは最も基本的なチャートパターンで、エントリーのタイミングもシンプルで分かりやすいものとなっています。
しかし、慣れていないとチャート内から無理に似た形を探したり、先走ってエントリーしてしまったりなどしがちです。
せっかく成功しやすいトレード方法なのにうまく行かない場合も少なくありません。
まずは基本に沿ったタイミングでエントリーを行い、予想ととが畝動きがおこったら早めに損切りするなど、リスクを減らして安定して利益を狙えるような取引を行いましょう。