プライスアクションとは?欧米で研究された手法でFXを攻略しよう
皆さんはチャートから値動きを予想する方法として、まず何を思い浮かべるでしょうか?
日本では江戸時代から酒田五法などといったローソク足の分析法が考えられてきましたが、日本で生まれたローソク足は今では世界中で使われています。
そして日本の酒田五法と同じように、西洋でもチャートのパターンを分析して値動きを予想するテクニックについて研究が行われてきました。
それがプライスアクションです。
ここでは、西洋でチャート極めるために研究された値動きのパターン、プライスアクションについてご紹介します。
また↓はFXブロードネットでのプライスアクション解説です。
プライスアクション:FXブロードネット
プライスアクションとは、プライス(値段)のアクション(動き)つまり”値動き”そのものを分析してチャートに刻まれた投資家心理を読み解き、相場状況を判断していく分析手法です。
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目次
プライスアクションとは
「プライスアクション」は直訳すれば「値動き」と言う意味で、文字通り値動きに注目して為替変動を予想する方法です。
一本のローソク足からでも読み取れる情報は様々です。
プライスアクションではローソク足の形や複数のロウソク足を組み合わせたパターンを利用することで、値動きの予想を行っていきます。
ロウソク足のパターンから値動きを予測すると言うと酒田五法を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、欧米でも酒田五法と同じように、ローソク足のパターンを分析する方法が考えられてきました。
欧米でチャートを極めるために研究されたプライスアクションには酒田五法との共通点も多いので、後ほど確認してみましょう。
プライスアクションが重要な理由とは
プライスアクションは欧米で研究されたチャートを見極めるための分析手法です。
FXの取引が行われている為替市場中心はニューヨーク市場とロンドン市場です。
通貨の取引量も世界1位と2位となっています。
日本の東京市場も世界三大市場に数えられてはいますが、ニューヨーク市場やロンドン市場で取引される通貨量は、東京市場よりはるかに多い物となっています。
ニューヨーク市場やロンドン市場で取引が行われているニューヨーク時間やロンドン時間は為替相場の取引が活発になり値動きが起こりやすい、FXでも特に重要な時間帯ということができるでしょう。
この重要な時間帯に多くの相場参加者が何を考えてチャートを見ているのかを考えてみましょう。
日本の相場参加者は酒田五法に代表される日本のチャート分析法を利用して値動きを予想している方も多いかもしれません。
しかしこの時間帯の相場参加者の多くは欧米人と言うことになるので、日本とは異なり、欧米で主流のプライスアクション等のチャート分析法で値動きの予想を行っている人たちの割合が多くなることになります。
酒田五法と欧米で主流のプライスアクションには確かに共通したパターンが存在していますが、注目しているポイントに大きな違いがあります。
始値と終値に注目する酒田五法に対して欧米では高値や安値に加え高値や安値を更新する勢いやチャートの流れに着目して値動きを予想することになります。
ニューヨーク時間やロンドン時間の市場参加者は多額の資金を運用している欧米のヘッジファンドや主要銀行です。
相場の値動きを予想するためには市場参加者がどういった考えで取引を行っているのかを考えることが非常に重要となります。
大きな値動きが起こりやすいチャンスの時間帯にFXで利益を狙うためにも欧米の市場参加者がどういった考えで取引を行っているのかを覚えておきましょう。
プライスアクションを利用した取引手法
為替市場で大きな取引量を占めるニューヨーク市場やロンドン市場の相場参加者達はプライスアクションに注目して売買を行っています。
実際にどのように考えて取引を行っているのか、取引手法を確認してみましょう。
プライスアクションを利用した取引手法とは
プライスアクションを取引に利用する場合、高値や安値そのものに加えて、高値や安値を更新する勢いに注目することになります。
「高値や安値を更新した値動きの勢いに乗って、順張りの取引を行うことで利益を狙う」と言うのが基本の考え方です。
今日の終値と前日の高値や安値を比較したり、日本では注意するだけの有名なチャートパターン後のダマシからの損切りやポジションの転換を狙った手法など日本のテクニカル分析と共通しているものから、一風変わったから値動きを予想することになるので欧米流の売買ポイントや売買ルールをチェックしておきましょう。
プライスアクションを利用してトレードするべき時間帯
プライスアクションにトレードを行うのに適した時間帯は欧米の投資家達が市場に参加するロンドンやニューヨーク時間がメインとなります。
欧米の相場参加者が増える夕方から夜の時間帯に取引を行うことで、予想の精度を上げることができるでしょう。
ピンバーとスパイクに注目する手法
プライスアクションを利用した取引ではロウソク足チャートのパターンが重要となります。
ロウソク足の終値が前回のロウソク足より高いのかそれとも低いのか、高値や安値が過去の高値や安値より低いのか高いのかなどに注目して値動きの予想を行うことになります。
相場の状況を判断したら何処でエントリーするのかを考える必要があります。
プライスアクションを利用したトレードで特に注目されるのが「ピンバー」と呼ばれるローソク足の出現に注目する手法です。
ピンバーは日本で言われる十時線のことで実態が短くひげが長いロウソク足を表しています。
ピンバーと同じようにエントリーポイントとして注目されているのが、スパイクと呼ばれるロウソク足のパターンです。
スパイクは上ひげとしたヒゲどちらか一方が長いローソク足で、トンカチやカラカサと呼ばれるチャートパターンになります。
このチャートパターンを確認したときにヒゲが前後のロウソク足を突き抜けていた場合売買のサインとなります。
これらの形全てが売買のサインとなるわけではないので、前後の高値や安値に注意して取引を行いましょう。
ダウ理論を併用しよう
プライスアクションで値動きを予想する場合、高値や安値に注目して値動きの予想を行うことになります。
ただそれだけを重視しすぎると、大きな流れを把握できずに取引を成功させることはできません。
プライスアクションを重視する欧米の投資家ですがプライスアクションだけでなくダウ理論にも注目して取引を行っています。
ダウ理論はチャールズ・ダウさんが考案した理論で、元々株式相場の分析法として考え出されました。
ダウの名前は平均株価などで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
株式市場で考えられたこの理論は集団心理を反映する相場の世界では広く利用されており、FXでも例外ではありません。
ダウ理論は6つの基本原則からなり、
・平均は全ての事象を織り込む
・トレンドは三種類ある
・主要トレンドには3つの段階がある
・平均は相互に確認されなければならない
・トレンドは出来高でも確認されなければならない
・トレンドは明確なシグナルが出るまで継続する
となります。
平均は全ての事象を織り込む
これはチャートには全ての要因が反映されているといった考え方です。
為替レートが変動する要因は様々で各国の政治、経済情勢やテロや自然災害相場参加者の個人的な思惑までと様々になっています。
あらゆる要因が相場の値動きに反映されているので、チャートを重視して値動きを分析することが特に重要であるということになります。
トレンドは三種類ある
ダウ理論でのトレンドは主要トレンド、二次トレンド、少トレンドの三種類が存在すると考えられています。
主要トレンドは一年から数年の長期トレンド、二次トレンドは数週間から数ヶ月の中期トレンド、少トレンドは三週間未満の短期的なトレンドをそれぞれ表しています。
主要トレンドには3つの段階がある
ダウ理論ではトレンドの三つの段階があると考えられています。
トレンドの第一段階は先行期で一部の投資家が先行して売買を行い始める時期はこのように呼ばれます。
トレンドが進んで第二段階となると追随期と呼ばれ、先行期の値動きを見た投資家達が売買を始める時期がこのようによばれます。
追随期では本格的にトレンドが出始め、急激な為替変動が起こるのがこの時期となります。
第三段階は利喰い期と呼ばれ、急激な為替変動を確認した一般の投資家達が売買を始める時期になります。
この時期になると先行期や追随期に取引を始めた投資家達が利確のタイミングを探っている時期となってしまっているので、取引を始めても利益を狙うのが難しい時期となっています。
ダウ理論では、このような段階を踏んでトレンドが繰り返されていると考えられているのです。
平均は相互に確認されなければならない
相場の価格変動は様々な要因が相互に干渉しあって起こっています。
ダウ理論が考案された時代は工業が盛んになると輸送のために、鉄道が整備される時代でした。
工業の好・不調が鉄道の経営に大きな影響を与える時代だったのです。
このことから工業株平均と運輸株平均、2つの平均からトレンドの判断を行っていました。
このように、トレンドが発生したときは一方だけではなく関わりが深いもう一方でも同じトレンドが発生するはずです。
ダウ理論では関わりの深い複数の平均指標を利用して、トレンドの判断を行うことになります。
トレンドは出来高でも確認されなければならない
出来高は売買が成立した数、つまり取引量を表していますがFXの取引で判断の材料とされることは少なくなっています。
FXでは出来高を確認する方法が無いので、この考え方を当てはめることが難しいからです。
トレンドは明確なシグナルが出るまで継続する
ダウ理論では上昇トレンドが発生した場合、直近の高値と安値の両方が前回の高値と安値より切り上がることになります。
トレンド中と言えども、値動きは上昇と下降を繰り返しながら進行していきます。
このトレンドと逆方向の値動きが一時的なものなのか、トレンドが転換したのかを明確なサインによって判断する、と言うのがダウ理論による取引手法となります。
プライスアクションのまとめ
ローソク足の形状から値動きを予想するプライスアクションは国によって注目するポイントや値動きの予想方法が異なる手法が存在します。
このようなテクニカル分析によって値動きを予想する場合、特に重要なのがそのときの相場参加者が何を考え取引を行っているのかを考慮することです。
取引時間によって相場に参加している人の種類が変わることになるので欧米の相場参加者が多い夕方から夜に掛けては日本の分析法だけでなく、欧米の相場分析法についても考えながら取引を行うようにしましょう。

