為替相場が動く仕組みとは?FXの基本となる為替と相場

為替の基本

為替の基本

FXの取引で勝つためには、為替が動く仕組みを理解することが大切です。

これからFXを始めるなら、
まずはFXの基本となる為替の仕組みや相場について学んでいきましょう。

この記事では為替の基本から、
FXで重要となる為替相場を動かす要因について解説していきます。

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円高・円安とは

FXをしていない人でも、円高・円安という言葉は聞いたことがあるでしょう。

海外旅行やブランド物を買う人なら、
円高の方が安く買えて、円安だとちょっと損をするというふうに考えるかもしれません。

円高・円安はFXの取引でも基本となるキーワードです。
まずはこれらについて理解しましょう。

FXの外国為替取引というのは、
日本円とドルのような2つの国の通貨を交換する取引のことです。

そして「1ドル100円」「1ドル105円」というように、
日本円とドルなどの通貨を交換する時の比率となるのが為替レートです。

円高・円安というのは、交換する通貨に対して円の価値が高くなったり、
安くなったりすることを表す言葉です。

例えば、ニュースの為替の報道で「昨日に比べ1円の円高です」と言った場合、
昨日は1ドル100円で買えていたが、今日は1ドル99円で買えるようになったことを表しています。

つまり、円の価値が1円高くなったことで、昨日より安くドルを買えるようになったのです。

逆に、「昨日に比べ1円の円安です」と言った場合は、
1ドル100円で買えていたドルが、今日は101円出さないと買えなくなったので、
昨日よりも円の価値が1円安くなったということになります。

円高は円の価値が上がり、より少ない円で1ドルを買える。
円安は円の価値が下がり、1ドルを買うのにより多くの円が必要となる。

為替の取引はいつどこで行われてる?

為替の取引はいつどこで行われてる?

為替市場とは

FXで取引する外国為替の取引が行われるのが「外国為替市場」です。

FXでは「東京外国為替市場」や「ニューヨーク外国為替市場」という
各国の為替市場が出てきます。

しかし、これらの外国為替市場というのは、
株取引の東京証券取引所のように実在する取引所ではありません。

株取引は、東京証券取引所のような
特定の取引所を介して売買が行われる「取引所取引」です。

外国為替取引は株取引と違って取引所を介さず、買い手と売り手となる金融機関同士などが直接取引を行う「相対取引(あいたいとりひき)」となります。

そのため特定の取引所がなくても、
ネットや電話を介して外国為替は世界中で取引されているのです。

為替は24時間動き続ける

為替は24時間動き続ける

為替取引は世界中で行われていますが、特に取引が集中する地域や都市の名前を取って、
ニューヨーク外国為替市場(NY市場)やロンドン外国為替市場(ロンドン市場)、
日本であれば東京外国為替市場(東京市場)というように呼んでいます。

各国の為替市場では日中に活発に取引が行われます。

日本の東京市場であれば9時から17時ですが、ロンドン市場では日本時間の18時から翌2時
1日の最後となるNY市場は日本時間の21時から翌6時というように、時差に合わせて主要な為替市場も変化していきます。

こうして外国為替市場は結果的に24時間休むことなく取引されるので、
FXは24時間いつでも取引が行えるのです。
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例えば1ドル100円の時に購入して、120円になったら売ることで20円の利益が出ます。FXはこのように為替の動きを利用してドルや円などの通貨を売買することで利益を得る取引です。

為替相場を動かす仕組み

為替相場を動かす仕組み

為替を動かす要因

為替相場、つまり為替レートが上下する要因とは一体何でしょうか?

この記事の最初に円高と円安の説明をしましたが、
為替レートは交換する通貨同士の価値によって変化します。

通常、物の価値というのは需要と供給で決まります。

通貨の価値もそれと一緒で、ある通貨を買いたいと言う人が増えれば値段が上がり、通貨の価値は高くなります。

逆に、その通貨を売りたいと言う人が増えれば値段は下がり、通貨の価値も低くなります。

つまり、通貨の価値である為替レートが上下するのは、
通貨を買いたい、売りたいと思う人たちの心理なのです。

投資家の心理

為替相場は、市場に参加する通貨を買いたい人と売りたい人、
つまり、為替取引を行う投資家たち一人ひとりの思惑によって変化していきます。

もしドルを買いたい人が増えれば、相場はドルが買われてドル高になり、
円を買いたい人が増えれば相場は円高が進みます。

そして、通貨を買いたい・売りたいと思う人が多くなればなるほど、相場の勢いが強まり、
為替レートが一方的に上昇・下降するトレンド相場を形成します。

為替取引では、時々そのような一方向に大きく動く相場が見られます。

最近では、アメリカ大統領選でトランプ大統領が当選した際に、
1ドル101円近くだったドル/円がその後1ドル118円まで大幅に上昇していました。

これは多くの投資家がトランプ大統領の財政改革に期待し、
トランプ大統領就任後のアメリカは景気が良くなるだろう(=ドルの価値が上がる)と考えたことでドル高が進みました。

このように、投資家たちの「今後この通貨の価値が上がるだろう・下がるだろう」という集団心理が為替相場を動かす要因となっているのです。

経済指標

相場を長期的に見た時に、為替レートが上下する要因になるのが各国の経済指標です。

経済指標とは、その国の経済状況を示す指標であり、
投資家はこの指標を頼りに為替取引を行います。

為替取引では、その国の経済状況が良ければ通貨の価値も上がりやすくなります。

もし、アメリカの経済指標が良好なら、投資家たちは「今後ドルの価値が上がるだろう」と考え、市場はドル買いの流れが強まりドル高になります。

逆に、経済指標が良くない場合は、
「ドルの価値が下がるかもしれない」と考えて、ドルが売られてドル安になります。

経済指標は定期的に発表されますが、
中には要人発言など、その時々の相場に影響するものもあります。

相場を動きを予測するには

相場を動きを予測するには

為替相場を動かす2つの要因として、

  1. 投資家の心理
  2. 経済指標

について説明してきました。

次に、FXで相場を分析する際に重要となる2つの分析方法について説明します。

テクニカル分析:投資家心理

テクニカル分析とは、為替相場の動きを表すチャートを分析することで、今後の相場の動きを予想する分析方法です。

チャートには相場の値動きがリアルタイムで表示されています。
そして、FX取引を行う人は全員このチャートを見ながら取引しています。

投資家たちはチャートの動きを見て、
「チャートがここまで来たら買い注文を入れよう」
「チャートが上がり始めたからここで売っておこう」
というように、チャートの動きを頼りに取引のタイミングを決めているのです。

テクニカル分析は様々な指標を使ってチャートを分析していきます。

初心者のうちは覚えるのが大変かもしれませんが、
チャートの正しい見方を知っておけば、チャートの動きから取引のサインを見つけたり、次の動きを予想しやすくなります。

ファンダメンタルズ分析:経済指標

ファンダメンタルズ分析とは、
経済指標や政治的なニュースから相場の動きを予想する分析方法です。

先ほどの説明にもあったように、アメリカの経済状況を表す経済指標が良好だと、
投資家たちは「これからドルの価値が上がるだろう」と考えてドルが買われやすくなります。

また、テロや大きな事件など、その国の経済や政治を不安定にさせるようなニュースがあった場合、
その国の通貨は売られやすくなります。

ファンダメンタルズ分析は、スイングトレードや長期取引など、長いスパンで相場を見ていく取引で重要な分析方法です。

長期的な相場の流れはファンダメンタルズ分析、
その中での短期間の取引はテクニカル分析というように、自分の取引スタイルに合った分析方法を身に付けて行きましょう。

どちらの分析も相場の今後を見極めるうえで大切な知識となります。

トレードに向いてない相場とは?

FXでは値段が大きく動くほど利益も大きくなります。
つまり、値動きが大きい相場ほど利益を上げやすい相場となります。

しかし、値動きが大きくても、
上下に激しく動いているような時は取引を避けた方が無難です。

相場の動きが激しく荒れている時は、テクニカル分析が難しく、
初心者が取引するには難易度が高い相場です。

取引初心者のうちは、相場が一方向に進むトレンド相場など、
為替相場の流れに沿って取引するのがオススメです。

ヘッジファンドとは

ヘッジファンドとは

FXについて調べていると「ヘッジファンド」という言葉を目にすることがあると思います。

FX初心者には聞きなれないワードかもしれませんが、
為替情報や経済ニュースではたびたび出てくる「ヘッジファンド」とは、一体どのようなものなんでしょうか?

お金を動かすプロ集団

ヘッジファンドとは、投資家や富裕層など、少数の出資者から資金を集めて様々な投資方法で利益を追求する組織、いわば投資のプロ集団です。

「ファンド」にはもともと基金や資金といった意味があり、
投資家などから資金を集めて資産運用を行う組織を投資ファンドと言います。

現在は投資信託などの金融商品もファンドと呼んだりするので、ファンドには様々な意味が含まれます。

ヘッジファンドの「ヘッジ」には「(リスクを)避ける」という意味があり、
もともとは資産を減らさずに後世に残していくための運用だったものが、
時代とともに変化し、今ではあらゆる投資方法を使って利益を追求する運用組織に変化したとも言われています。

為替変動の裏にはヘッジファンドの存在が?

ヘッジファンドは多少のリスクをとってでも多くの収益を上げることが目的です。
つまり、相場でより大きく稼ぐことが仕事の集団なのです。

そのため、多額の資金にレバレッジをかけたハイリスク・ハイリターンな投資スタイルが特徴で、ヘッジファンドの動きが相場を乱高下させている要因として問題になることもあります。

個人投資家を狙うストップ狩り

FXには「ストップ狩り」という言葉があります。

ストップ狩りとは、
ヘッジファンドなどの多額の資金を運用する大口投資家が用いる取引手法です。

相場の上げ下げを予想して取引するFXでは、
相場が自分の予想と違う動きをした場合は損をすることになります。

そのため、取引の際はあえて自分の予想と逆方向にストップ(ストップロス)注文を入れておいて、損失を限定させるのが一般的です。

ストップ注文(損切り)とは?

例えば1ドル100円の時に、
これから値段が上がると予想して買い注文を入れるとします。

予想通り値段が上がって1ドル105円になれば利益が出ますが、
相場は上下するので1ドル95円になってしまう可能性もあります。

そんな時のために、あらかじめ「1ドル99円になったら売る」という注文を入れておきます。

するともし相場が予想に反して1ドル95円まで下落しても、
99円になった時点で売るようにしてあるので、損失は1円だけに限定されます。

これが損失を限定させるためのストップ注文です。FXでは「損切り」とも言います。

1ドル100円の相場では、取引していいる人の多くが「99円まで下がったら損切りしよう」と考えるため、ストップ注文はある一定の価格に集中しやすくなります。

ストップ狩りとは?

ストップ狩りとは、相場のある一定の価格に集中したストップ注文を発動させるために、
大口投資家などが多額の売買を仕掛けて強引に相場の価格を下げる(上げる)こと
を言います。

為替相場は売買の勢いによって上下するので、
ある価格に集中したストップ注文(売り注文)が、ストップ狩りによって一斉に発動すれば相場はさらに下落します。

相場が一気に下落すれば、個人などの少額投資家は損切りやロスカットでどんどんポジションを解消されてしまいます。

しかし、ヘッジファンドなどの大口投資家は多額の資金をもっているため、これくらいではロスカットされず、価格が下がりきったところで再び買戻して利益を得るのです。

FXでは損切りが重要

FXでは損切りが重要

ヘッジファンドは多額の資金でハイリスク・ハイリターンな投資を行うプロ集団です。

特に初心者など少額の投資家は、ヘッジファンドのストップ狩りに巻き込まれやすく、
相場の急な変動には注意が必要です。

ストップ狩りでロスカットになるのを防ぐためには、自分でしっかり損切りを入れておくことが大切です。

FX取引に慣れてくると、相場の動きもある程度予想できるようになってくると思うので、
普段から相場の動きをよく観察してみるようにしましょう。

為替相場のまとめ

今回はFX取引の基本となる為替相場の動きについて説明してきました。

為替相場は市場に参加する人々の心理で動いています。

そして、FXに参加する投資家はチャートを用いたテクニカル分析や、
経済指標などのファンダメンタルズ分析を頼りに取引を行います。

為替相場の仕組みを知ることは、FXの取引を行う上で大切な知識となります。

実際に取引をする際は、ただ売り買いするだけでなく、

どうして相場がこう動いたのか

チャートの動きとその後の相場の動きの関係はどうだったか

などを意識して取引してみるようにしましょう。

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