逆張りとは?危険性と勝率UPの為のFX手法やコツ、テクニカル指標は
FXトレード手法は大きく分けると、相場の流れに沿った順張りの取引と相場の流れに逆らった逆張りの取引の2つに分けられます。
日本人の個人投資家、特に初心者は逆張りが大好きと言われていますが、なんとなくで逆張りの取引を行えば大きな損失を抱えるリスクを背負ってしまいます。
ココでは日本人がついやってしまうの逆張りと、逆張り取引のポイントや注意点をご紹介します。
また↓は大和ネクスト銀行での逆張り解説です。
性格が表れる「順張り」と「逆張り」の判断基準:大和ネクスト銀行
「逆張り」は、相場の動きが大きくなったときにトレンドとは反対方向に取引を行うこと。
目次
FXの逆張りとは
FXの逆張りとは相場の流れに逆らった売買を行うことで、為替レートが上昇傾向のときに売りを行ったり、為替レートが下降傾向のときに買いを行ったりする取引です。
値動きしている方向と逆の取引を行うのは一見すると違和感があるかもしれませんが、実際の取引では「どんどん下がってるからそろそろ上がるんじゃ」「ここまで上がり続けたらそろそろ下がるでしょ」などと考えてしまい、逆張りでポジションを持ってしまうことが多いようです。
逆張りは危険なのか?
一般的に逆張りの取引は危険とされていて、初心者に勧められることが多いのは相場の流れに沿った順張りの取引です。
なぜ逆張りの取引は危険と言われているのでしょうか?
根拠なく逆張りしてしまう
FXを始めたばかりの初心者だと、根拠をもって値動きを予想することができません。
なんとなくチャートの値動きを眺めているときに、為替レートがどんどん下がってきたとしたらどのように考えるでしょうか?
「こんなに下がってきたらそろそろ上がるんじゃないか」と考えてしまうのではないのでしょうか?
この考え方は日本人の個人投資家に特に多くみられる傾向で、為替レートの上げすぎや下げすぎといった判断を根拠なく行った結果、意識しないで自然と逆張りの取引を行ってしまうのです。
逆張りは大きな損失を生む危険も
為替レートが下がり過ぎていると感じたときに、直感的に逆張りの取引をしてしまった場合、思惑と違う値動きが起こったとしたらその後どうなってしまうでしょうか?
予想が外れたから一旦損切りしようと判断できればいいのですが、多くの場合はそれまでと同じ考え方を続けてしまいます。
つまり、上げすぎている⇒そろそろ下がるかもと考えて取引を始めたのですから、
さらに上がってきた⇒さすがにもう下がるでしょと考えてしまうのです。
こうなってしまうと途中で取引をやめることができません。
上げが続いてしまえばどんどん損失が膨らんでしまい、最悪の場合強制ロスカットとなってしまいます。
根拠のない取引では、思い掛けずに逆張りを行ってしまい、思惑が外れると大きな損失を抱えてしまうことになるので、初心者には順張りの取引が進められていることが多いのです。
逆張りはタイミングが難しい
逆張りの取引では売買を行うタイミングが重要になります。
トレンドに逆らった売買を行うと、トレンドが継続したら損失が出てしまうので、トレンドの転換点を見極める必要があります。
一度発生したトレンドはなかなか終わらないので、トレンドの反転を予想しなければならない逆張りの取引は成功率が低くなってしまうため、その分勝率が下がってしまうのです。
大きな値幅を狙えそうに見える
過去のチャートを見返して取引を見直したりしていると、相場の転換点で売買できれば、順張りの取引で利益を狙うよりも逆張りを成功させたときに狙える利益が大きそうに見えてしまいます。
実際に大きな利益を狙える可能性はあるのですが、相場の転換点を見極める必要がある逆張りはどうしても成功率が下がってしまいます。
勝率が低くなってしまう分、損失を抑えたり、取引が成功したときは大きな利益を狙う必要があるのです。
しかし最大の利益を狙うためには、利確のタイミングでも相場の転換点を見極める必要が出てきてしまいます。
取引を始めるにも利確するにも売買の判断が難しいので、両方の予想が当たって最大の利益を出せることは多くはありません。
順張りと逆張りでは思ったほど、狙える利益に違いは出ないことになります。
逆張りで勝率UPの為のFX手法やコツは?
根拠のない逆張りで利益を狙うことは難しいですが、逆張りで成功しているトレーダーもたくさん存在しています。
取引のポイントを見極めれば利益を狙うことは可能なので、取引ルールを決めて根拠を持った逆張り取引を行いましょう。
レンジ相場での逆張り
日本で多く取引されているドル円ですが、日中はレンジ相場になりやすい傾向があります。
レンジ相場ではトレンドが発生している相場より、値動きが反転するポイントが多くなります。
レンジ相場では反発を予想しやすいので逆張りの成功率を上げることができるのです。
レンジ相場での逆張りでは、レンジブレイクに備えて損切りの設定しっかり入れておきましょう。
レンジ相場もいつかはレンジブレイクしてトレンド相場に切り替わります。
トレンドが発生しているのにそのまま取引を続けてしまえば、損失が大きくなってしまいます。
損切りの設定は忘れずに行っておきましょう。
急な為替変動の戻りを狙う
急に大きな為替変動が起こった場合、その反動で反発が起こり為替レートがある程度戻ることが多くなります。
この戻りを狙うのは逆張りで、利益を狙う大きなチャンスとなります。
雇用統計などの重要な経済指標の発表で大きな値動きが起こった場合、大きな利益を狙える可能性もありますが、反発せずにトレンドが進んでしまうと大きな損失になってしまうので損切りの設定だけはしっかりと行っておきましょう。
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FXで逆張りするときの注意点
値ごろ感で取引しない
FXを始めたばかりだと取引を行うタイミングがつかめず、為替レートが下がってくると通貨を安く買うことができるように感じてしまいます。
こういった値ごろ感・割安や割高などといった判断で相場の反転ポイントを見つけるのは、本当に有利なレートで売買できそうなのか、テクニカル指標を使って買われすぎや売られすぎ等の状況から判断しましょう。
損切りは忘れずに
逆張りでの取引は一歩間違うとトレンドに逆らった取引となってしまい、大きな損失を抱えることになってしまいます。
自分の逆張り取引の勝率や狙っている利幅等を元に、許容できる損失の範囲を決めてしっかりと損切りの設定を行いましょう。
ナンピンは特に危険
人は心理的にリスクを負ってでも損失を避けようとしてしまう傾向があります。
逆張りの取引を行っているときに、リスクを侵して損失を回避しようとすると損切りをしないで相場の反転を待つことになってしまいます。
そのまま損失が大きくなってしまえば強制ロスカットになってしまいますが、強制ロスカットを避けようとして証拠金を追加してしまったり、少ない値動きで損失を解消するためにポジションを増やしてナンピンといわれる取引を行ってしまうこともあります。
どちらも損失が膨らみ、証拠金を用意できなくなれば強制ロスカットとなってしまいます。
資金の大半を失ってしまうリスクを負うことになるので、取引を行う前に損切りのルールだけはきっちりと決めておきましょう。
逆張りのFX取引で役立つテクニカル指標とは
逆張りの取引では通貨の買われすぎや売られすぎといった状況を判断できる、オシレーター系のテクニカル指標で売買の判断を行うことになります。
買われすぎ、売られすぎが一目でわかるRSI
RSIは買われすぎや売られすぎが一目でわかるテクニカル指標です。
一定期間内の上昇した値幅と下降した値幅の比率を表したもので、その比率で買われすぎと売られすぎを分析することができます。
比率はパーセンテージで表され、70%や80%を超えると買われすぎ、30%や20%を下回ると売られすぎだと判断することになります。
レンジ相場ではいち早くトレンドの転換を察知できる可能性があるので、逆張りで取引を行う場合は役に立つテクニカル指標です。
トレンド相場では役に立たないことも
オシレーター系の指標は強いトレンドが発生している場合、常に買われすぎや売られすぎ
といった状態のまま数値が張り付いてしまう事があります。
こうなってしまうとトレンドの転換を察知することができなくなってしまいます。
強いトレンドが発生している場合は、トレンド系のテクニカル指標を使ったり素直に順張りの取引を行うなど相場の状況にあった取引を行いましょう。
難しいと感じたら素直に順張りでFX取引
順張りは相場の流れに沿った取引で、初心者でも比較的簡単に利益を狙うことが出来ます。
逆張りの取引が難しいと感じたら素直に順張りで取引を行いましょう。
順張りのメリット
順張りでは相場の流れに沿って取引を行うことになります。
トレンドの方向性さえ判断できればいいので、初心者でも取引を行いやすく、売買の判断をしやすいのでリスクを抑えることができます。
順張りのデメリット
利幅が少なく感じてまう
順張りの取引ではトレンドの方向を確認する必要があるため、どうしても売買を行うタイミングがワンテンポ遅れてしまいます。
その分、勝率は高くなるのですがトレンドに乗った取引を行えても、一回の取引あたりの利幅は少なく感じてしまうかもしれないですね。
レンジ相場に注意
レンジ相場の場合も注意が必要です。
値動きの方向性がわかりづらいレンジ相場では、売買のタイミングが遅れてしまいがちで、順張りの取引では利益を狙い難くなってしまいます。
レンジ相場では反発ポイントを判断しやすいので、逆張りで取引を行ったほうが利益を狙いやすい可能性があります。
トレンドの転換に気を付けよう
トレンド相場も永遠に続くわけではなく、いつかは方向が切り替わってしまいます。
トレンドが切り替わったと感じたら一旦利確や損切りを行い、新しいトレンド発生をするなど次の売買ポイントを待ちましょう。
トレンドが切り替わりそうだからといってなんとなくポジションを持ってしまうと、根拠のない逆張りとなってしまい思わぬ損失となってしまう可能性もあります。
トレンドの転換は焦らずにしっかりと見極めるようにしましょう。
FXの逆張りの手法やコツ・危険性まとめ
・逆張りは相場の流れに逆らった取引
・根拠の無い逆張りは危険
・逆張りは売買のタイミングが命
・逆張りの取引タイミングは判断が難しい
・大きな利益を狙えそうだが勝率は低くなりがち
・レンジ相場では逆張りが成功しやすい
・急な為替変動の戻りを狙うのも有効
・値頃感で取引しない
・損切りのルールを決めておこう
・損切りしなければ資金の大半を失う可能性も
・逆張りではオシレーター系のテクニカル指標が有効
・難しいと感じたら素直に順張りで
以上、FXの逆張りでの取引についてご紹介しました。
逆張りの取引はトレンドが発生している状況ではトレンドの転換を判断することが難しく、初心者が利益を狙うには難易度が高くなってしまいます。
逆張りの取引を行うときはしっかりと損切りを入れて、レンジ相場で利益を狙うなど損失を抑えて勝率を上げられるようにして売買を行いましょう。
取引としては順張りのほうがやりやすいので、逆張りでの売買が難しいと感じたりトレンドが発生しているような場合は、素直に順張りで取引を行いましょう。