FXの注文方法の一つ「IFD(イフダン)注文」ってなに?
FXには様々な注文方法が用意されています。
IFD注文もそのうちの一つです。
状況に合わせて適切な取引方法を選べれば取引を有利に進めることができる様になるのでそれぞれの注文方法の特徴を把握しておくことは非常に重要となります。
すぐに取引が成立する成行注文や、一つの為替レートを指定して行う指値・逆指値注文は比較的わかりやすくなっていますがFXを始めたばかりだと複数の注文方法を組み合わせたIFD・OCO・IFO注文などの注文方法は少しわかり難いかもしれません。
ここでは指値と逆指値を組み合わせた注文方法、IFD注文についてご紹介します。
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目次
FXのIFD(イフダン)注文とはどんな注文方法?
IFD注文のIFDは「if done」の略で「イフダン注文」と呼ばれています。
金融や為替の世界では取引が成立したときの合図としてDoneを使う習慣がありDoneは確定した取引の成立を表しています。
IFD注文では「if done」すなわち、もし(IF)為替レートが○○になったら取引が成立(Done)するといった注文の内容を表しています。
実際にどういった内容の注文方法なのか確認していきましょう。
新規注文と決済注文を同時に発注できる
IFD注文は一回の発注で自分が売買を行いたい為替レートでの新規注文と決済注文を同時に行うことができる注文方法です。
最初に新規注文用の為替レートと決済注文用の為替レート、二つの為替レートを指定することで新規と決済の二つを同時に設定することができる様になっています。
IFD注文後の流れ
IFD(if done)注文は新規注文と決済注文を同時に設定することができる注文方法です。
予め二つの為替レートを指定しておくことで「為替レートが○○になったら新規注文を出して」「その後為替レートが○○になったら決済注文を出したい」という二つの注文を同時に発注することができます。
たとえば、チャートから今後の値動きを予想して1ドル100円でドルを買って、101円で決済を行いたいと考えた場合、新規の買い注文を100円に設定し決済の売り注文を101円設定することで為替レートが100円になったときに新規注文が発動して101円になったときに決済注文が発動するIFD注文を発注することができます。
IFD注文では成行注文とは違い一度発注してしまえば、その後チャートをチェックできなかったとしても新規注文から決済まで自動で取引行ってくれます注文さえして出してしまえば常にチャートをチェックする必要もなくなるので主婦やサラリーマンなど忙しくてなかなかチャートを確認することができないと言う人も取引を行いやすい注文方法となっています。
取引時間が取りづらいという人は、IFD注文をうまく活用して空き時間に注文を済ませてしまいましょう。
決済は利益確定か損切りのどちらか
IFD注文では新規注文用と決済用の二つの為替レートを指定できる便利な注文方法です。
しかし、決済で指定するレートによって決済注文が利益確定を狙った物になるのか損切りを想定した物になってしまうのかがかわってくることになってしまいます。
IFD注文では注文を出すときに決済を利益確定を狙ったものにするのかそれとも損切りの設定を行うのかを考えて注文を発注する必要があることになります。
実際の注文を行う際に間違ってしまわないように利益確定と損切りで注文を行う場合の違いを確認しておきましょう。
IFDで利益確定を行う場合
まずはIFD注文で利益確定を行う場合を考えて見ましょう。
現在の相場が為替レートが1ドル99円から101円に間を行ったり来たりしているレンジ相場だったとして為替レートが下降しているときに99円での反発を予想したとしましょう。
99円で反発した後に101円まで上昇すると考えたのであれば、99円で買いの新規注文を行い101円で売りの決済注文行うように設定してIFD注文を出すことになります。
このようにIFD注文で利益確定を狙う場合、新規の注文を行いたい為替レートでの注文と新規の注文より有利なレートの決済注文を行うことで自分が狙っている利益確定のポイントで自動で取引を行うことができる様になります。
損切りの設定を行う場合
為替レートが予想の通りに動いてくれるなら利益確定を狙った注文だけでもいいのですが、実際の取引では思ったとおりの値動きが起こってくれないことも珍しくはありません。
自分の予想とは違った値動きが起こってしまえば含み損が発生してしまい利益確定を狙った注文設定では最悪の場合強制ロスカットとなってしまう可能性もあります。
IFD注文では強制ロスカットのリスクを抑えるために損切りを想定した注文を行うことも可能になっています。
利益確定の場合と同じく1ドル99円から101円の間を行ったり来たりしているレンジ相場の場合で考えて見ましょう。
99円で値動きの反発が起こり、このまま101円まで上昇するのではと予想したすると。
このとき予想が外れて為替レートが下降してレンジを抜けてしまい99円を割ってしまった場合に備えておきたいとします。
この場合IFD注文では、99.1円での新規の買い注文を出して99円で決済の売る注文を出すことになります。
この場合予想が外れて為替レートが下降してしまい、99円を割ってしまうような値動きが起こってしまったとしても実際の損失は1ドル辺り0.1円ですむことになります。
このように注文を出したときに損切りの設定を行っておけば予め発生する可能性のある損失を予測することができるのでリスクを最小限に抑えることができる様になります。
IFD注文では利益確定だけでなく損切りの注文も設定することができるので、IFD注文をうまく活用してリスクをコントロールして取引を行うようにしましょう。
FXのIFD(イフダン)注文ポイント
取引が成立するのは為替レートが条件満たしたとき
doneは取引の成立を表しているのですが、IFD(if done)で設定した注文が成立するのはifの条件が満たされたとき。
つまりIFD注文で設定した為替レートに現実の為替レートが到達したとき。
たとえ注文を出していたとしても指定した為替レートに到達するまでは注文が発動するということはありません。
発注をしていたとしても為替変動の状況によって注文がいつまでも成立しない可能性もあるので注意が必要になります。
指定した為替レートになる前なら設定を変更できる
doneが取引の成立を表しているといっても、ifで設定した為替レートになるまで取引が成立するということはありません。
指定した為替レートに到達して注文が発動するまでは自由に注文内容を変更することができるようになっています。
注文を出しただけで取引が成立(done)してしまうと言うようなことはないので、安心して注文を行いましょう。
最低限のチャートチェックは行なうようにしよう
IFD注文は指値や逆指値を組み合わせることで新規と決済両方の注文を自分の指定したレートに予約しておくことができる便利な注文方法です。
一度、注文を行えばチャートを確認していなくても新規注文から決済までを自動で行ってくれますが、その後の為替レートの推移によっては注文が成立しない可能性があります。
新規注文が成立する前なら大きな問題は起こらないかも知れませんが新規注文は成立したのにいつまでも決済されないといった状態になってしまうと手動で利益確定や損切りを行わなければ決済の設定によっては最悪の場合、強制ロスカットとなってしまいます。
取引が成立しない場合を考えると、注文をだしたら完全に放置するというのはリスクを伴うことになるので、最低限のチェックは必要となります。
特に利益確定を狙った決済の設定をしている場合は、自動で損切りが行われないので、こまめにチャートをチェックするなどの注意が必要です。
なかなかチャートを確認する時間が取れない場合は損切りを優先して決済を設定しておいた方がいいでしょう。
ただ、損切り用に決済を設定していた場合には利益確定を手動で行なう必要が出てきてしまいます。
狙ったポイントで決済が行なえず利益確定のタイミングを逃してしまえば利幅が小さくなってしまったり、逆に損切りを行なうことになってしまう可能性もあります。
チャンスを逃さないためにも可能な限りチャートのチェックは行なっておいた方がいいでしょう。
FXのIFD(イフダン)注文まとめ
IFD注文は新規の注文と決済注文を同時に発注することができる便利な注文方法で複数の注文を組み合わせて行なう複合注文の中ではシンプルで使いやすい注文方法となっています。
実際に発注を行なった後でも指定した為替レートに到達し注文が成立する前なら自由に注文内容の変更も可能となっており、新規の注文が成立した後でも決済注文が成立するまえなら決済の条件を変更することも可能となっています。
しかし逆に言えば発注を行なっておいても為替レートが指定した値に到達しなければ発注した注文が成立することはありません。
IFD注文の内容は指値注文と逆指値注文の組み合わせた物となっているので、注文がなかなか成立しない場合はチャートを分析しなおして注文内容を調整するなど、その後の注文の状況を定期的にチェックすることが必要となります。
IFD注文を発注したからといって注文を完全に放置してしまえば含み益が含み損に変わってしまったり成立した注文がいつまでも決済されずに大きな含み損を抱えてしまう結果になる可能性もあります。
一度出した注文は決済されるまで、できるだけチェックするようにしたほうがいいでしょう。
注文内容が少し複雑になりますがFXにはIFO注文と言う利益確定と損切りの注文を同時に出すことができる注文方法も存在しています。
取引に慣れてIFD注文を不便に感じてきたらIFO注文とIFD注文を状況によって使い分けると良いでしょう。
FXの注文方法は状況によって使いやすいものが変わります。
自分の取引スタイルに合わせて使いやすい注文方法を探してみましょう。