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FXスワップポイントとは?金利比較や稼ぐコツ。マイナスを避けよう
スワップポイントとは、FX取引で得られる利益のひとつです。
FXでは、ポジションを保有してる期間は毎日スワップポイントがもらえます。
ポジションを持っているだけで利益が毎日発生するので、FXではスワップポイントを目当てに長期取引するトレードスタイルも人気です。
ただし逆に支払うケースもあるなど注意が必要です。
ここではスワップポイントの利点・注意点について詳しく解説しています。
正しいスワップポイント運用について学んで賢くお金を運用しましょう!
また↓はウィキペディアでのスワップポイント解説です。
スワップポイント:Wikipedia
スワップポイントは2つの機関間における外国為替デリバティブであり、ある通貨の元本または利払いを割引現在価値で別通貨に換算する。
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スワップポイントは通貨の金利差
FXで取引する様々な通貨には、それぞれその国の金利(政策金利)が適用されています。
例えば、日本の金利は0.1%で、アメリカの金利は1.75%です。
FXでは2つの国の通貨を取引しますが、上記のように国によって政策金利が違うため、通貨同士の金利の差が発生します。
FXでは取引する通貨ペアに金利差があると、ポジションを保有している期間中、毎日スワップポイントが発生します。
各国の金利
各国の政策金利は以下の通りです。
国 | 金利 | 日本との金利差 |
---|---|---|
![]() ![]() ![]() ![]() | -0.1 | – |
![]() ![]() ![]() ![]() | 0.25 | 0.35 |
![]() ![]() ![]() ![]() | 0.25 | 0.35 |
![]() ![]() ![]() ![]() | 0.25 | 0.35 |
![]() ![]() ![]() ![]() | 3.50 | 3.60 |
![]() ![]() ![]() ![]() | 10.25 | 10.35 |
![]() ![]() ![]() ![]() | 4.25 | 4.35 |
※2020年9月時点
スワップポイントの特長
為替差益にプラスして利益が出る
FX取引の利益には、
- 為替変動による為替差益
- スワップポイントによる金利差益
の2種類があります。
日本の金利は0.1%と、他の国と比べてもかなりの低金利です。
米ドル/円(USD/JPY)のペアの場合、アメリカの金利は年間1.75%で、日本の金利が年間0.1%、つまり金利差は1.65%となります。
1ドル100円で1万通貨を買ってポジションを1年間保有した場合、年間で16500円の金利を受け取れる計算になります。
保有した日数分もらえる
スワップポイントはポジションを1日持ち越すごとに、1日分のスワップポイントが発生します。
つまり、先ほどのドル円の例では、1日に発生するスワップポイントは
となります。
スワップポイントはポジションを持った日数分もらえるため、1日でも持ち越せば金利差による利益が発生します。
銀行の外貨預金のように、1年間保有しなくても金利差が受け取れるので、FXでは外貨預金代わりに長期取引を行うトレーダーも多いのです。
スワップポイントは毎日もらえると説明しましたが、市場が休みになる土日はスワップポイントが付与されず土日分のスワップポイントは平日にまとめて付与されます。
FX会社により土日分のスワップポイントの付与日は異なりますのでチェックしておくと良いでしょう。
FXスワップポイントの注意点
スワップポイントは支払うこともある
先ほどのドル/円の例では、金利の低い日本円で金利の高い米ドルを買っていたので、1.75% – 0.1%=1.65%となり、金利差はプラスでした。
しかし、もし金利の高い米ドルで金利の低い日本円を買った場合は、0.1% – 1.75%=-1.65%となり、金利差はマイナスになります。
為替変動に注意
スワップポイント目当ての取引では為替変動にも注意が必要です。
1ドル100円で1万通貨を買って、1年後に為替変動で1ドル90円になっていた場合、10万円の損失となります。
スワップポイントによる利益が16500円でも、為替変動による損失がそれを上回れば結果的に取引はマイナスとなってしまうのです。
スワップポイント目当てでも損切は忘れずに
FXではスワップポイントによる利益をねらった長期取引が可能ですが、その際には上記の注意点を気を付けて取引する必要があります。
スワップポイント目当ての長期取引では、
- 低金利通貨で高金利通貨を買う
- 毎月発表される政策金利のチェック
- 必ず損切りの注文を入れる
この3つを気を付けて取引するようにしましょう。
1.高金利通貨で低金利通貨を買う
主に売りから入る取引など、スワップポイントがマイナスになる場合は、ポジションを持ち越すごとにスワップポイントを支払う必要があります。
最初に説明した政策金利の一覧でも分かるように、日本と金利差の大きい南アフリカ、トルコ、メキシコあたりのペアが人気です。
高金利通貨の長期取引については下の方でも解説していきます。
2.政策金利をチェックする
スワップポイントは通貨同士の金利差で決まるので、毎月発表される各国の政策金利は必ずチェックしましょう。
政策金利の発表日は国によって違うので、FX会社の公式ページなどに掲載されている年間の金利発表日を確認しておきましょう。
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3.損切りを必ず入れておく
スワップポイントをねらった取引は基本的に長期での取引となりますが、その場合も損切りの設定は必ず入れておきましょう。
スワップポイントによる利益がプラスでも、為替変動の損失が大きくなってしまうと意味がありません。
損切りは必ず設定し、経済指標や政策金利を定期的にチェックして相場の動きを把握しておきましょう。


スワップによる長期運用
高金利通貨で取引
日本の金利は他の国と比べても超低金利で金利差も大きくなりやすいです。
国 | 金利 | 日本との金利差 |
---|---|---|
![]() ![]() ![]() ![]() | -0.1 | – |
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![]() ![]() ![]() ![]() | 0.25 | 0.35 |
![]() ![]() ![]() ![]() | 3.50 | 3.60 |
![]() ![]() ![]() ![]() | 10.25 | 10.35 |
![]() ![]() ![]() ![]() | 4.25 | 4.35 |
※2020年9月時点
つまりFX取引では、日本円で外貨の買いポジションを持ち続けるだけでスワップポイントによる利益が発生します。
そのため、日本と金利差の大きい、南アフリカランド(ZAR)やトルコリラ(TUR)、メキシコペソ(MXN)などの高金利通貨での取引がおすすめです。
以前はオーストラリアドル(AUD)やNZドル(NZD)の金利が高いことで人気でしたが、ここ数年は1~2%前後と金利も落ち着いてきています。
現在は下記の通貨が高金利通貨として注目されています。
- 南アフリカランド(ZAR)
- トルコリラ(TUR)
- メキシコペソ(MXN)
短期取引でもスワップポイントの利益がある
スワップポイント目的の取引は数カ月から数年で運用する長期取引のイメージが強いですが、実は短期間の取引でも利益がねらえます。
スワップポイントはポジションを翌日まで持ち越すことで発生するので、数日~1週間のスイングトレードでも金利差による利益を得ることができます。
比較的短い期間での取引では、レバレッジをかけることでスワップポイントも大きくなります。
10倍のレバレッジで取引すれば、受け取れるスワップポイントも10倍になります。
外貨預金よりFXのスワップポイントの方がお得?
FXの長期取引とよく引き合いに出されるのが、銀行の外貨預金です。
FXの長期取引と外貨預金を比べた時、初心者であればなんとなく「預けるだけなら銀行の方が良さそう」と思うかもしれません。
しかし、銀行の外貨預金もFXも、どちらも高い金利をねらった取引であることは同じです。
2つの取引には、一体どのような違いがあるのでしょうか。
FXは手数料が格安
銀行の外貨預金では、1ドルに対して片道1円~2円の手数料がかかります。
銀行の外貨預金も、FXと同じように外貨を売り買いします。
1回の取引は買いと売りがセットなので、往復で手数料がかかるのです。
そのため10万円で1000ドルの外貨預金を行う場合は、往復の取引で2000円の手数料がかかることになります。
その代わり、スプレッドが取引コストとなりますが、それも0.3銭と外貨預金と比べれば格安です。
外貨預金は途中で解約できない
さらに、外貨預金は定期預金と同じになるため満期になるまで解約ができません。
外貨預金もFXも為替変動によるリスクは一緒なので、もし取引の途中で為替変動による損失が出てしまっても、外貨預金では満期までどうすることもできません。
その点、FX取引では満期もなく24時間いつでも取引出来ます。
どちらの取引も為替変動によるリスクがあるのであれば、途中で損切りできるFXの方が損失を小さくすることが可能です。
外貨預金は預金保険の対象外
外貨預金で最も大きなデメリット、それは
銀行が倒産することはめったにありませんが、普通の預金と違って、外貨預金は預金保険の対象外となります。
FXは信託保全が義務付けられているため、FX会社が倒産した場合でも取引資金が保証されます。
レバレッジ1倍の長期取引は銀行の外貨預金とほぼ変わりません。
外貨預金を考えているのであれば、手数料が安く、相場の変動に合わせていつでも決済できるFXの方がメリットがあると言えそうですね。
高金利通貨が取引できるFX会社
FXのスワップポイントを目的とする取引では高金利通貨での取引がおすすめです。
FX会社によって取引できる通貨ペアの種類に違いがあります。
長期取引で人気の高金利通貨を取り扱うFX会社をまとめました。
南アランド
高金利通貨の代表である南アフリカランド(ZAR)は、ほとんどのFX会社で取引出来ます。
南アランドで取引する際は、スワップポイントやスプレッドで比較して取引コストの少ないFX会社を選ぶと良いでしょう。


トルコリラ
トルコリラ(TUR)も高金利通貨として注目を集めています。
最近は取引できるFX会社も多くなってきたので、こちらも取引コストなどから比較して選ぶと良いでしょう。
トルコリラが取引できるFX会社には、
- FXトレード・フィナンシャル
- トライオートFX
- FXプライム byGMO
などがあります。
各社の特長についてはこちらの記事で紹介しています。
・MT4で取引するならFXトレード・フィナンシャルのFXTF MT4が使いやすい!
・FXプライムbyGMOとは?マーケット情報や取引ツールが充実
メキシコペソ
メキシコペソ(MXN)は最近注目を集める高金利通貨です。
今年2月には政策金利が7.5%まで上昇し、今後も利上げの可能性がある注目されています。
メキシコペソが取引できるFX会社では、FXプライム byGMOが高いスワップポイントを提供しています。


スワップポイントだけ引き出せるFX会社
FX会社の中には、ポジションを決済しなくても、受け取ったスワップポイントだけ出金できる会社と、そうでない会社があります。
外貨預金では満期になるまで金利が付きませんが、FXでは好きなタイミングでスワップポイントの利益を引き出すことも可能です。
- 外為オンライン
- FXブロードネット
- インヴァスト証券
上記の3社はポジション保有中でもスワップポイントのみの出金ができます。
各社の特長についてはこちらの記事で紹介しています。
FXのスワップポイントまとめ
今回はFXの利益のひとつであるスワップポイントについて説明してきました。
スワップポイントは、取引する通貨ペア同士の金利差です。
トルコリラ/円の買いポジションのように、低金利の通貨で高金利通貨を買う取引では、ポジションを持っている間は毎日スワップポイントによる利益が発生します。
レバレッジをかければスワップポイントによる利益もレバレッジの分大きくなります。
スワップポイント目的のFX長期取引では、銀行の外貨預金よりも格安の手数料で取引することも可能です。
スワップポイントの注意点として、売り注文などでスワップポイントがマイナスになれば支払う必要があることに気を付けましょう。
また、長期取引では為替変動による損失リスクもあるので、必ず損切りの設定を入れておくのもポイントです。
スワップポイントをねらった取引では、その点に気を付けて取引していきましょう。


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