FXトレール注文とは?設定幅やメリットデメリットなど基本解説
FXで取引を行っていると、せっかく含み益が出ていたのに少し目を離した隙に相場が反転して気がついたら含み損に転落してたなんて経験はありませんか?
値動きの予想が当たったのに利確のタイミングを逃すのは非常に悔しいものです。
そんなときに便利なのがトレール注文です!
トレール注文なら逆指値の注文が為替レートに追従してくれるので、一定以上の含み益が発生していれば相場が反転して利確のタイミングを逃がしてしまったとしても一気にマイナスまで転落してしまう事はありません。
含み益がなくなるのが怖くてなかなか利益を伸ばせない、チャートが確認できなくて利確のタイミングを逃してしまうと言う人はトレール注文を試して見ましょう。
また↓はウィキペディアでの為替レート解説です。
為替レート:Wikipedia
目次
FXのトレール注文とは
トレール注文は非常に便利な注文方法ですが取引でうまく活用するためには注文の仕組みを理解しておく必要があります。
まずはトレール注文がどういったものなのか確認していきましょう。
トレール注文とは
トレール注文は逆指値注文のように現在の為替レートより不利なレートを設定して行う注文方法で取引を終了する際の決済時に使われることが多い注文方法です。
逆指値注文では最初に指定した為替レートになったときに注文が発動して取引を行うことになりますが、トレール注文では注文が発動するタイミングがその後の相場の値動きに応じて変動するようになっています。
たとえばドル円が1ドル100円のときに買いのポジションを持っていた場合に損切り用に99円に逆指値注文をいれていたとします。
通常の逆指値注文の場合では、ドル円が102円まで上がったとしてもその後値動きが反転して99円まで下がってしまったとすると、一時は2円分の含み益があったにもかかわらず結果的には99円で決済されてしまうので一円分の損失が発生して取引が終了してしまいます。
しかし同じ値動きが起こったとしても、通常の逆指値でなくトレール注文で損切りの注文を行っていたとすると1ドル100円で99円に設定しておいた注文内容がドル102円に上がった段階で最初に設定した99円から101円まで自動で引き上げられることになります。
その後1ドル99円まで下がってしまったとしても101円で注文が発動して1円分の利益を確定することができるようになります。
トレール注文では含み益が出ていれば、そのときの為替レートに合わせて注文が成立するレートが変化するので一度含み益が出てしまえば通常の逆指値注文以上にリスクを限定して取引が行えるようになります。
いちいち手動で注文を出しなおさなくても自動で為替レートに追従してくれる非常に便利な注文方法なので、利益確定がうまく行かないという人はトレール注文を試してみましょう。
利確が苦手な人には特におすすめ
取引が行うときに利益確定で悩んでいたりしませんか?
せっかくの含み益が出ているのにマイナスになってしまうのが怖くてすぐに利確してしまい、なかなか利益を伸ばせなかったり逆に利益を伸ばそうとしてポジションを持ち続けていたら含み損に転落してしまったり、、、。
チャートを確認する時間が取れなくて利確のタイミングを逃してしまったり、せっかく値動きの予想が当たって含み益が出ていたのに利確のタイミングを逃したばかりに損切りすることになってしまうのは予想が外れて損切りする以上に悔しい物です。
そもそも人は含み益が出ていると心理的にすぐに利益を確定しようとしてしまうのでその場の判断で利確を行おうとするとどうしても早めに決済してしまうことになってしまいやすいそうです。
しかし仮にそのことを踏まえて意識的にポジションを持ち続けたとしても底値や高値を見極めるのは難しい物です。
常にチャートに張り付いているわけにもいかず、チャートを確認できない間に含み益が消えてしまうといって事もそう珍しいことではないでしょう。
しかしトレール注文を活用することで今まで損失が出てしまっていた場面で利益を確定することができるようになるはずです。
含み益が出ているのに利益確定がうまく行かなかった。と言う人は一度トレール注文を試してみるといいでしょう。
トレール注文の値幅などの設定方法
為替レートを自動で追従してくれるトレール注文ですが、何を基準に為替レートに追従しているのでしょうか?
トレール注文では最初にトレール幅と呼ばれる値幅を決めることになります。
注文を行った後の為替変動で高値や安値が更新されると更新された為替レートからのトレール幅に注文のラインが自動で変更されることになるのです。
たとえば買いのポジションを持っていた場合、トレール幅を1円に設定していたとすれば1ドル100円のときは99円、1ドル101円なら100円に1ドル102円になれば101円に為替レートの高値が更新された分だけ注文のラインが引き上げられることになります。
この場合では一旦引き上げられた注文のラインは為替レートが反転したとしてもそこから引き下げられることはありません。
102円で反転したとしても注文のラインが101円から引き下げられていつまでも決済されないといったことは起こらないことになります。
トレール注文では自分の持っているポジションから最初に指定したトレール幅の分だけ為替レートが逆行したときに注文が発動することになります。
一度為替レートへの追従が起これば、その後逆方向に移動してしまうことは無いので、取引の決済時うまく活用してみましょう。
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FXトレール注文のメリット・デメリットとは
便利なトレール注文ですが、実際の取引では注意が必要な場合もあります。
注文の仕組みを覚えたら次はトレール注文のメリットとデメリットを確認していきましょう。
利益を確定しやすい
トレール注文が最も威力を発揮するのは、利益確定をするための決済注文を行ったときです。
利益確定や損切り自体は指値注文や逆指値注文でも行うことができますが、利益を伸ばしたり少しでも損失を減らそうとすれば相場の状況によって注文内容を変更する必要が出てきてしまいます。
しかし、このような注文の変更はチャートを確認しなくては行えず、常にチャートを確認できるわけではない主婦やサラリーマンのトレーダーの方には難しいでしょう。
そんなときにトレール注文を行っておくと決済ラインを為替レートに合わせて自動で変更してくれます。
チャートを確認することができなくても損切りのラインが自動で引き上げられるので今まで利確することができなかった含み益でも利益を確定して決済することができるようになります。
底値や天井で決済するというわけには行きませんが、トレンドが続いている限り自動で利益を伸ばせるようになるので、トレール注文をうまく活用して利益確定に役立てるようにしましょう。
だましに弱い
便利なトレール注文ですが、デメリットとして一時的な相場の反転であるだましに弱いことが上げられます。
FXのチャートは、たとえトレンドが発生していたとしても一方方向の値動きが続くことは非常に稀で上昇と下降を繰り返しながら相場が進行していきます。
このようなトレンド中の一時的な逆行が最初に設定したトレール幅を超えてしまうと、その後トレンドが続いたとしても途中で決済されることになってしまうのです。
トレンド中といっても値動きは常に上昇と下降を繰り返しています。
トレンド中に決済されてしまうことがないようにしたい場合はトレール幅に余裕を持たせて設定しておき、一時的な押しや戻しで決済されてしまわないように気を付けておきましょう。
トレール注文と相場の状況
トレール注文は相場の状況によって使い勝手が大きく異なります。
非常に便利な注文方法ではありますが、有効な局面とそうでない場合があるので使いやすい状況と使いにくい状況をしっかりと把握しておきましょう。
強いトレンドが発生している
トレール注文では高値や安値を更新するたびに自動で為替レートを追従してくれるので相場に強いトレンドが発生している場合、損切りのラインが自動で切り上げられるのでトレンドが続く限り利益を伸ばすことができます。
トレール注文ではリスクをトレール幅に限定していますが、狙える利益に上限はありません。
トレンド発生中のトレール注文では、思った以上に利益が伸びる可能性があるので強いトレンドが発生している場合はトレール注文での決済を狙ってみましょう。
しかし、トレンド発生中といっても一方方向だけの値動きだけが起こると言うことは少ないので、途中で決済されてしまわないようにトレール幅の設定に気を付けておきましょう。
レンジ相場の場合
トレンド相場に強いトレール注文ですがレンジ相場の場合では、その威力をうまく発揮することができません。
このような相場では一定の値幅内で上昇と下降を繰り返すことになるので、高値や安値を予想しやすくトレール注文ではトレール幅の分だけ決済時にロスが発生することになってしまいます。
ただでさえ変動幅が小さくなりがちなレンジ相場で決済のたびにロスが発生してしまっては十分な値幅を確保できず、うまく利益を狙えない可能性もあります。
レンジ相場や十分な値幅が確保できないような弱いトレンドなど、相場の状況がトレール注文に向いていないようなときは別の注文方法で取引を行ったほうがいいでしょう。
FXトレール注文まとめ
自動で為替レートに追従して決済ラインを引き上げてくれるトレール注文は非常に便利な注文方法となっています。
しかし強いトレンドが発生している状況では、どんどん利益を伸ばすことができますがレンジ相場で使ってしまうと決済のたびにロスが発生してしまい、うまく利益を伸ばすことができなくなってしまいます。
チャートはレンジ相場とトレンド相場を繰り返していますが相場全体でトレンドが発生しているのは3割程度と言われているので、相場の状態を見極めてからトレンド相場に絞って注文の発注し相場の状況に合わせた注文を行うことでうまくとレール注文を活用して利益を伸ばせるような取引を行いましょう。